結婚式をしたくないアラサー夫婦が少人数食事会をするまでの記録

結婚式をしたくないアラサー夫婦が少人数食事会をするまでの記録です。

1万人の第九に参加します。

食事会や結婚とはまったく別の話題になりますが。

12/2に大阪城ホールで開催される「1万人の第九」に参加します。

 

関西だと年末にローカルニュースで「今年も年末の風物詩である1万人の第九コンサートが開催されました」と放送されたりするのでご存知の方もそこそこいらっしゃると思うのですが、その他の地域ではあまりメジャーではないイベントだと思います。

タイトル通り「1万人」の合唱団(プロではなく素人)がベートーベンの第九を歌う、というイベントで、毎年GWごろの合唱団への応募(抽選)に始まり、当選したら全国各地で合唱のレッスンを受け、大阪城ホールでの本番に臨むというものです。

 

私はかれこれ5、6回くらいアルトパートで参加しています。(※女性は応募の際に自分でソプラノかアルトを選択します。)

はじめて参加したのは関西在住だった短大時代のころで、東京に来てから参加するのは二度目です。

 

元々中学・高校とオーケストラ部に入っていたのでクラシック音楽には馴染みがあるし、歌うのも好きな方ですが、第九のコーラスって本当に難しくって… 一応「経験者コース」のレッスンに通っているのですが、何度参加してもうまく歌えないというか、学ぶところがたくさんあるなあと思います。(※レッスンは「第九経験者…全6回」「初心者…全12回」のコースに通います。全国各地にレッスン会場があり、私は築地のクラス。)

 

東京でのレッスンは、やはり「東京からわざわざ大阪まで歌いにいく」という熱量を持っている方が参加しているだけあって、レベルが高い!と思います。

私も足を引っ張らないようにがんばらなくちゃと家で毎日1回は通して歌うようにしてます。

 

指導して下さっている先生も、毎回情熱を持って指導して下さり、そんな素敵な先生とご縁を持てたことを有難く思い、なるべくその思いに応えたいというか…、自分なりに、出来る限り第九を理解したり表現したりしたいなと思いながら歌っている日々です。

 

以下、自分のための第九レッスン内容覚書きメモです。笑

 

[D(257)]歌うというよりメッセージを伝える。ビートを利かせ、子音をはっきりと。260の"strengge-teilt"は、言葉の意味を考えて厳しく表現。その次の"alle Menschen"は、対比するようにやさしさ、温かさ、広さを出す。最後までリズムをきっちり。

 

[E(285)]一音一音固く。強くはっきりと、心から喜びの気持ちを感じる。出だしの"Ja"は、「そうだ!」という賛同。290の"konnt"がクレッシェンドの山。291の"weinend sich ..."は暗く。芝居風に。

 

[G(313)]水や太陽の光や自然の恵みを貰っている、という意味の歌詞。音符ひとつひとつにハートマークがついている感じで歌う。319から全パート一緒になってくるまとまりを感じて。"Cherub steht vor Gott"、お腹を使って歌う。リズム甘くならないように。最後の"t"をしっかり。329から330の"vor"と"Gott"は、同じ音だけれども違う音だと思って。ただ大きく歌うのではなく、余韻を大切に、永遠に伸びるような素敵な音を。奇跡のような空間を作る!

 

[M(543)]誰もが知っている歓喜のメロディーのところ。二拍子ではなく、六拍子を感じる。一音一音の歯車をはっきりと。スフォルツァンドのついているところはドラマっぽく。565の"alle"についているフォルテッシモはスペシャル!(ベートーベンは赤で書いている)その次の"Bruder"、弱くならない。しっかり踏み切って"Bruder"に入る。

 

[603]女声の"Seid umschlungen"と入るところは、教会のステンドグラスの上の方から光が差してくる感じ。柔軟性があって、伸びる声で。宇宙を感じる。606、"Die"はアルト、ソプラノ、バス、テノールと四方から聞こえてくるように。最後の"Welt!"、弱くならない。ちょっとクレッシェンドする感じ。

 

[N(611)]Bruderは、子音をしっかり発音。平坦でなく波のように歌う。622の"mus"も、はっきりと強く。最後"wohnen"はデクレッシェンド付いていないので勝手に抜かない。

 

[631]ここはひとりで歌うようなイメージで。"Ihr"は、デクレッシェンドを長めに。 ”nieder”の二分音符はまるく。Millionenは、二泊目からクレッシェンド(問いただす)。"Ahnest du den Schopfer"はとっても小さくはじまって、大きくなる表現を明確に。母音をもってクレッシェンドする。ppの"Such"は、無理に合わせようとせず、自分の中の宇宙を感じながら。

 

[655二重フーガ]一つ一つビートを利かせながら。重すぎずべったりせず、戻りのある音で。"Freude! Freude!"は、子音をはっきり。六拍子を感じながら歌う。三拍目の四分音符をしっかり表現する。スキップ、スウィングする。最後まであきらめない!一番最後の"Heiligtum"、最後は二分音符なので短くしない。音符通りに。

 

[738]"such'ihn uberm Sternen zelt"休符が間に入るけれど言葉は繋がっているように。男声を受けて暗く深く入って、少しずつ光が見えてくる感じ。"Bruder"はしっかりふくらませて。2回目の"Bruder"もより強く、うねるように。

 

[S(795)]声は小さいけれども息はたくさん使う。おしゃべりするように。四拍目をしっかりと歌う。806、"Alle menschen"は音型は下がるけれども逆にクレッシェンドするように。スピード感をもって、遅れない。810~813はドラマを表現する。ここが第九のすべて!!!(世界中が兄弟になった!という実感)818は立ち上がりべったりしない。

 

[851]体を固くせず自由に。応援歌みたいな感じ。食らいついていく、遅れない。"der ganzen Weld!-----Bruder!"は、弓を引っ張って引っ張って放す感じ。

最後、[915]の"Toch ter aus Elysium"、いったんすべてを忘れてここで新しい世界を作る。やっと到達した楽園、もう死んでもよいというような気持ち。最後はただピアノにするのではなく、作り上げる。

 

この他にも先生が教えて下さったことをいろいろと楽譜には書いているのですが全部は書ききれません!(笑)ずっと同じ楽譜を使っているので、他の先生に教えて頂いたこともたくさんあり、本当に学びが尽きることがなく、それを本当にありがたいと思います。

本番まで通常のレッスンはあと1回、その後指揮者の佐渡先生のレッスンが1回、あとはリハーサルと本番です。

楽しみながら、でも少しでも今までより成長したコーラスになるように、1万分の1ではありますが気持ちをしっかり持ってがんばりたいと思います。